話題のプレッピー本「Preppy: Cultivating Ivy Style」

Sunday, September 4, 2011

a still from Love Story with Ryan O'neal and Ali MacGraw (WWDより)

Jeffrey Banks氏とDoria de La Chapelle氏共著による「Preppy: Cultivating Ivy Style」が10月4日に発売されます!50年以上続くプレッピー文化のルーツから流行、現代にいたる広がりまでが、今まで公開されることのなかった歴史的写真と共に綴られているらしいです。それに先がけアメリカの一部のファッション界ではこの新しいプレッピー本が大きな話題となっており、その内容が様々なところで取り上げられています。今回はその一部を紹介します‥‥ 

アメリカのウェブサイト「Women's Wear Daily」 では、この本の特集を組むと共に、編集者のDavid Lipke氏による本の考察を掲載。彼によると、アイビーリーグ・スタイルの起源において、プリンストン大学は最も特別な存在だったと言います。

Deerfield Academyクラスの1961年度卒業生たち (WWDより)

”The book traces the origins of the style to the Ivy League universities of the East Coast, where, following World War I, a privileged set of young men developed a new style centered on a greater amount of leisure time and athletic influences. Princeton, in particular, was fertile ground for the cohesive new look, as it was among the more homogenous and isolated of the Eastern schools, with a student body largely compiled from just a handful of preparatory schools.”

「この本は、東海岸にあるアイビーリーグ大学が ーー第一次世界大戦後、そこに通う一部の学生は、休みのほとんどを最先端のおしゃれを探求することにあてていたーー プレッピー・スタイルの起源であるとしている。プリンストン大学では、特にその最先端のおしゃれが流行を見せた ーー多くの学生が同じ塾出身で気が合ったためか、彼らは特に似た様な格好をし、それは他の大学とは違っていたーー。」 (上写真はここで語られている学生たち)



ケネディー大統領 (Getty Images, WWDより)
フェアアイル・セーターに身をつつむエドワード英国皇太子 (Rizzoli, WWDより)
それに続き、彼はプレッピー・スタイルとその文化の普及に強く影響を与えた有名人として、ジョン・F・ケネディーなどの名前をあげています。

"President Kennedy’s influence on preppy-dom is recounted, as are the contributions of other pillars of prep, such as Katharine Hepburn in her tweed skirts, Grace Kelly in her cashmere twinsets and Howard Hughes in his golf knickers. Edward, Prince of Wales, is of major import for many reasons, key among them that he popularized sporting clothes as casualwear and insisted on unstructured designs with minimal linings."

「 ケネディー大統領はプレッピーの権威として語り継がれています。その他にもプレッピー文化の重要な貢献者として ーーツイードのスカートを着たキャサリン・ヘップバーン (女優)、カシミアのツインセットを着たグレイス・ケリー (女優・モナコ公国妃)、ゴルフ用ニッカーボッカーを着たハワード・ヒューズ (飛行家・実業家など) がいます。エドワード英国皇太子はその中でも特に重要な人物であり、主にスポーツ用の服をカジュアルウェアーとして世に広め、最小限の裏地だけで構造化されていないデザインを求めた。」

その後、彼はラルフ・ローレンやトミー・ヒルフィガーの名前を出し、現代に見られるプレッピー・スタイルの氾濫を肯定的に取り上げました。


この記事からも「Preppy: Cultivating Ivy Style」の文化・歴史書としての純度の高さがうかがえます。発売が待ち遠しいところです。
なお、日本でも洋書としてですが、アマゾンにて予約を受け付けているそうなので興味のある人はぜひ手に入れてください!


「Preppy: Cultivating Ivy Style」表紙


アマゾン.co.jp:「Preppy: Cultivating Ivy Style」

 
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